今回、ガンというやつについて体感したこと。
ガンは追い詰めると生き残ろうと暴れ出すんだと思う。
抗がん剤治療の患者とドクターの会話を日々聞いて分かったこと、
それは抗がん剤治療は絶対にやってはイケナイ。
抗がん剤→副作用を抑える薬→その副作用を抑える薬→その副作用の副作用を抑える薬…
モグラ叩きではないか。
数値を見るたびに一喜一憂する姿を見て、辛いだろうなと思う反面、思考停止で幸せそうにも見える。
そもそも人間、ガン細胞ぐらい持っているだろう。
世間では「克服する」という既成概念しかないが、共存していけば良いと思うのだ。
手術で取り出した腫瘍が20センチと腹水1.7リットル。(ちなみに卵巣の正常な大きさは2〜3センチ)
これを1年以上掛けて育ててきたわけだが、(ガン化したのはさらに前であろう)
この規模、本来なら死んでるんじゃないか。
最後までガン自体が悪さをする気配は皆無であった。
数値的には世間で言うところの「ガン」という部類に入るのであろうが、
それは存在するだけで、私の身体を困らすことはなかったのだ。
腫瘍の大きさが日常生活に支障をきたさなければ、腫瘍も取ることはなかったであろう。
言っても自分の細胞、自分が自分を殺すことなんてある?
これは実際にガンになって体感できた貴重な感覚。
一刻も早く手術を、とは思わず、
逆に2週間、手術を延期してもらったぐらいで。
医師がガンを「克服する」使命を疑わないなら、患者が思考停止に陥らないようにしなければ、
と思う。