退院後、二度目の外来検診。 どうですか?と聞かれ 「食欲もあるし朝走ってる。元気だ」と答えた。 「しんどくないか?」 「全然。」 ……一瞬の沈黙、「思ってたのと違う」と明らかに思ったハズ。 「元気そうで良かった」と一度でも言えないものか。 まぁとり…
生まれ変わって何か変化があるか?と聞かれる。 医学的にも占い的にもやはり昨年内に死んでたはずなのだ。 なので、それまでと同じ風景ではないことは確かである。 毎朝生まれ変わっているし、今日の夜に死ぬ。 なんとなくそういう感覚がインプットされてし…
全国の会員さんからラインやメールを頂いた。 というか、反響の大きさにビックリなのだ。 「元気になってよかった!」 シンプルにこの言葉がこんなに嬉しいものなのか。 この言葉がこんなに活力になるものなのか。 熊野の温泉水を送ってもらったり、 産地直…
退院後、家族には引き続き真言をヨロシク、 とお願いしているが、歩美さんと王子にはいつまでやってもらえばよいのか? 横田先生に聞いてみた。 「かおるさんのため=自分自身のため、 相手と自分の線引きはない、すべては自分である、 それが密教の世界」 …
退院後、初めての外来検診。 内診とエコー。 まだ腹水が溜まっているらしい。 手術後も溜まっていると言われたが、それよりも減ってきているのが実感である。 逆にあなたのその言葉で病気になるわ。 そして、元気なうちに緩和ケア病院を決めた方がいいと強く…
「もうGパン履いた方がいいよ」 と横田先生から言われた。 なぜなら、意識が変わるから。 言われて気付いた。 そう、ジャージスウェット生活を続けていると、意識はまだお腹がデカい頃の延長線にあるのだ。 もう、ガンだったことを忘れていくこと。 そのため…
王子が招待券で「マンマミーア」を観に行くという。 四季は全く興味ないというか、悪口しかないのでスルーしていたが、ミュージカルには惹かれる。 退院して間もないし、四季だし、定価で観る価値なさそうだし、 以前ならば絶対行かない。 が、これからは少…
末期ガンが治った。 凄いことである。 横田先生が言ってたこと。 「この世はすべて幻。 だからこそ凄いことができる。 決して自分が凄いからではない。」 この現実が真実の実体だと思い込むから自分の認識の内側で終わってしまう。 すべて幻、仮の世界である…
無事退院、朝の9時過ぎには家に到着。 半月ぶりの我が家であるが、なんだか浦島太郎状態でボーゼン。 しばらくボンヤリ座っていると、横田先生からラインが。 「鞍馬にお礼参りに行きましょう」と。 これは夢なのか?壮大なドッキリなのか?それとも大きな間…
といっても、ドクターには心から感謝している。 阪大の教授が執刀したわけだから、技術的に間違いない。 そして毎回言い負かされつつ、手術内容の希望はすべて聞いてくれたし。 何を尊いと思うのか、そこの根本的な違いがあるだけで。 本当に心から感謝して…
明日の退院が待ち遠しい。 私が入院している間に、部屋のメンツは3回転した。 婦人科の中でも私が一番の古株になってしまった。 ナースステーションに近い病室ほど重症であるが、そういえば私の部屋はフロントにある。 オマケに主治医が毎日様子を確認に来る…
明日、退院! 家に帰れるぜ。 ガン発覚から余命宣告まで、フルコースを味わった。 生まれる前に今世の人生を設定するというが、コレも設定のうちなのか? どうかしてる。 今回の入院で、 創造者とはなにか、とか 自由とはなにか、とか 現実を創るものはなに…
どうしてガンになったのか、 ずっと考えているが、原因はいくつも絡み合っているであろう。 一つは、女性性への長年の葛藤はあると思う。 男性になりたいわけでは全くないが、女性であることの違和感もアリアリ。 「性別」を持つことに嫌悪感があるのだ。 男…
今回、ガンというやつについて体感したこと。 ガンは追い詰めると生き残ろうと暴れ出すんだと思う。 抗がん剤治療の患者とドクターの会話を日々聞いて思うこと、 それは抗がん剤や化学療法は絶対にやりたくない。 やるぐらいなら私は死を受け入れます。 抗が…
病院で垣間見たもの。 ガンに関していうと、 ①抗がん剤などの化学治療をする ②あるいは死を待つ この二択の世界なのだ。 「ガン=何もしなければ死ぬ」 このセオリーしかない。 人の生きる力や人の可能性、奇跡と言われるもの、どういう生き方をしたいか、 …
王子に「ソーシャルワーカーからホスピスを紹介された」とラインした。 「けしからん!」と言うかと思いきや「いいなあ」と返信が来た。 代わりに入りたい、的な。 そういえば以前から王子は「イタリアの海辺のホスピスで最期を迎えたい」と言ってたな。 映…
母が修法会に入会した。 その晩、母が見た夢。 母と笹川さん、そのほかの人々が修行をしている。 隅っこに横田先生。 皆んな同じかっぽう着のようなものを着て、何かやっている。 その場にひとりだけ子供がいるが、どうやらそれは私らしい。 生まれ変わった…
横田先生が沖縄のパワーと共に写真を送ってくれた。 久しく病院のカベしか見ていないため、青い海が眩しい。 その翌日から4人部屋に一人きり。 2人は退院、一人は抗がん剤の副作用で別の診療科に移動。 横田先生の沖縄からのメールが結界になったのか。 旅館…
そして翌日は、ソーシャルワーカーと面談をした。 昨日のハズレの臨床心理士とは違い、ゴリゴリの超ベテランで安心した。 治療の施しようがないため、緩和ケア病院の紹介や在宅看護、 て、話を丁寧にしてくれた。 というか、余命が間もなく終わる前提で話が…
で、カウンセリングは10分弱で終わってしまった。 まず導入が「落ち込んでる可哀想な人」前提であることにドン引きした。 私に一番やってはイケナイ行為である。 無言で、寄り添うような眼差しを向けられるのだ。 そして沈黙が続くのだが、私から何か喋らな…
阪大には「心のケアサポートチーム」というのがある。 そこから臨床心理士が派遣されてきた。 ありがたいというか、大きなお世話というか。 四方八方から病人に仕立ててくる。 一度断ったが、半強制的に派遣されてきた。 肺に水を抜くと言われた時に「ミミズ…
夜、突然王子からラインがきた。 「2時に関空発、ロンドンやんね?伊丹やっけ?」 「関空、仁川経由ね」 ロンドンへ出発するまでの妄想のやり取りである。 30分ほどラインをやり取りしていると、不思議なことに気持ちが高揚してくるのだ。 本当に深夜便でロ…
来週、退院決定! あと1週間、一刻も早く下界に戻りたい。 阪大というだけあって、全員深刻な病状である。 ノー天気な私だけが明らかに逸脱しており、オマケに目立つ。 遊歩道を散歩し、スタバを病室に持ち帰り、 湯上がりにアイスを食べ、ほぼ旅館化。 最近…
母が週に一度、30年ほど通っている鍼灸の先生がいる。 横田先生のように宇宙の真理に通じる話をしてくれるからとても信頼している。 12月に母がその先生に、知り合いの話として私のガンの話をした。 お腹の大きな膨らみや腹水の話を説明したという。 すると…
まだガンだと分かる前に卦を立てた。 「死ぬか、あるいは生きながらにして生まれ変わるか」この二択しかない、 こんな結果であった。 その時はまだ軽く考えていたため、 「私、死ぬの⁉︎ ハハハハ」などと余裕をぶちかましていた。 が、今なら理解。 これまで…
とはいえ、多少なりとも衝撃はある。 その証拠にすぐに姉に電話をした。 誰かと共有しないと抱えきれない証拠だ。 私が何を話したのか、姉が何を言ってくれたのか、 あまり覚えていないが戸惑いが消えたのは間違いない。 そのあとシャワーを浴びる頃には、完…
手術後、初めて主治医から詳しい内容を聞くことに。 手術で切開したお腹の映像を見ながら説明される。 この卵巣ガンは抗がん剤が効きにくいタイプであること(効く可能性は15〜20%) 腫瘍摘出後の接地面からガン化していくこと(すでに変色している) 腹水、…
医師はふた言目には「再発、転移」「抗がん剤」と言ってくる。 「再発、転移のリスクは承知、すべて受け入れるし、覚悟もある、だから抗がん剤はしない」 と再三伝えている。 「病気では死なない、寿命で死ぬ」と信じている。 万が一、再発して死んでしまっ…
患者同士の会話が聞こえてきた。 「あの時、抗がん剤をやっていれば… と後悔したくないからやっている」 なるほど、そういう考え方もあるわけだ。 それで自分が宇宙の中心であり創造者だと思えるなら、それがベストな選択なんだろうと思う。 手術をする、し…
突然やる気に満ちて目覚めた朝、それからは驚異の回復力。 痛み止めを飲んだのは2日だけ。 それも庭に遊びに行くために飲むという。 ハハハハ、どうだ。 見計ったかのように立て続けに鑑定依頼があり、手術の2日後には鑑定開始。 すでに小慣れた病院生活、我…